2014年6月2日月曜日

知っておくべき事

Kohei



土曜日のツーリングでタロ's XS650が


原因不明の後輪ロックにより


あわやお茶の間のニュース速報に流れるレベル寸前の事故を起こし


現在、持ち主と単車は療養中です。


ケガがどうだったの?とか
単車は大丈夫だった?とか

も重要ですが、
今回の件で最も注目していただきたいのが

【なぜ後輪がロックしてしまったのか】

という点です。
この件はカスタムバイクや旧車に乗っている人は特に知っておくべき事だと思います。

(まだ楽しそうな時のショタロス)


では本題へ

事故発生からプロに見ていただくまで、本当に原因がわかりませんでした。
速度は60kmくらい。
ほぼ直線に近い綺麗に舗装された道路。
劣悪なタイヤを履いていたわけでも操作ミスでもありませんでした。



事故の次の日にショタロス御用達のサミモーターサイクルへ持って行きました。

考えられるのはエンジントラブルで、腰上はオーバーホールやったばかりで抱きつきは考えにくい。

見てるとシフトペダルがたらんたらんで位置がずれてる(誰がズラやねん)
ということで腰下を空けてみる。

するとクラッチハウジングにぐらつきがあり
さらにシフトリターンスプリングが無い!

店に着いてから1時間もしないうちにほぼ原因に辿り着いたサミの兄貴、さすがやで。

兄貴によると
クラッチハウジングを固定しているシャフトにあるべきワッシャー?かスペーサー?が1つ無い(多分これは整備不良の入れ忘れ)
それによってクラッチハウジングにぐらつきが発生して、そのぐらつきが悪さしてシフトリターンスプリングが破損。
破片がギヤか何かに噛んで、急にタイヤがロックしてライダーが吹っ飛ぶていう、考えられる最悪のケースが起こった。
てことらしい。

XSの画像がないんで
ネットで拾ったスポーツスターの画像で説明します。


スポーツスターエンジンの左側。
クラッチとプライマリーチェーンを外した状態です。

シフトレバーがあって、アームが伸びてその先に花みたいな形の歯車があるのがわかります。


シフトペダルを動かしてこの花を回転させることでシフトチェンジを行っています。



花の上のアームの奥に小さくスプリングが見えるのがわかるでしょうか?



こいつがシフトリターンスプリングです。
シフトペダルを動かしたあと、ペダルを定位置まで戻してくれるパーツです。

今回は他のパーツのガタ付きで破損したらしいですが
スポーツスター、SR400、XS650など
案外このスプリングが弱い単車は多いらしく

単純に金属疲労などで破損するケースもあるようです。

このスプリングが弱くなると
シフトレバーの戻りが遅れる。
シフトの入りが悪くなった。
という症状が現れ、

完全に破損すると、シフトが入れれなくなり、破片がエンジンロックを引き起こして今回の様な事故に繋がります。

この文章を読んでドキッとしたあなた!(成瀬さん)



できるだけ早めの対策が吉でございます。

今回の件で一つ勉強になりました。
これを読んでいる方でシフトチェンジに違和感があるという知り合いが周りにいましたら(成瀬さん)
こんなこともあるんやでと
注意していただけると
起きなくてもいい事故が減るんじゃないかと思います。





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